西大寺校 短信 9月④


みなさんこんにちは!
このページでは駿台中学部の授業や教室の様子をご案内しています。
今週は通常授業はお休み、代わって「1日完結型講座」の「秋期講習」を実施いたします。
もしお時間が合いましたら是非参加ご検討ください!
※西大寺校校舎WEBニュースの別ページで詳細のご案内もしております。
さて、この秋期講習では日頃の通常授業ではなかなか指導出来ないことを(西大寺校のみならず)首都圏・関西の各校舎でそれぞれ独自の講座を企画実施するというものですが、是非他校舎のWEBページ等もご参照いただければと思っております。
この点、同様に通常授業でなかなかご指導できていない分野として、「国語」、特に現代文のの学習相談を通常授業在籍生・一般生双方からお受けする機会が増えております。模試実施も迫っておりますので、それも関係していると思います。今回はその「現代文」のお話をしてみたく思います。
模試の現代文の素材文は、定期考査と異なり、大体の場合は「初見の文章」が使われますよね。受験直前期の高3生ではまた違ったアドバイスになるのですが、高2生まででの、この「初見の文章」にどう対処するかについて、実際の成績優秀な受験生を見ていると、他の生徒との決定的なほぼ「唯一」の違いがあります。それは意外や意外、「その文章に関連する話題を予め知っているか」です…そう、その受験生の「知識量」で成績の大部分が決まってしまうのです…恐ろしいですね…。
まず、高3生が読むべき実戦的な入試問題素材文は、場合によっては「読みにくさ」や「筆者の悪意」にどう立ち向かうかという「読み方のテクニック」の視点も必要ですが、語弊を恐れず大胆に言えば、高2生までは現代文の「読み方のテクニックまでは必要がない場合が多く、単純に書かれていることを素直に正確に把握できるかだけが問題になります(!)。ここでこの初見の素材文に対する素直で正確な読解を妨げる最も大きな要因は「その話題に受験生が関心を持てるか」、ただその一点に尽きます(!!)。
冷静に考えると、中高生の方でも実は経験があるのではないかと思いますが、例えば「自分の関心が高い分野が素材文として出てきたとき」(=特に自然科学でワクワクするような内容なら結果的に受験生得点平均が跳ね上がるのは「模試あるある」です)のときに、現代文の得点が取れた、問題解法がスムーズだった、という経験はありませんでしたか?高2生にとって素材文を読むときの正確性やスピードはその「受験生の事情」だけで変化してしまっているというのが現状です。
ならば「多くの物事に広く関心を持てばいいじゃないか…!」、正にその通りですが、高2生までの模試に出てくる素材文は、「読みにくさ」「筆者の悪意」まではないにしても、いわゆる「受験生間で差がつく素材」で作問されるケース、もっと言えば、あんまりワクワクしない、関心の持ちにくいものを意図的にセレクトすることが多いです…考えてみるとちゃんとした成績分布を作るうえではアタリマエのことですね。また、実際にも「多くの物事に広く関心を持つ」ことへの難しさは保護者
様自身でもご痛感されていることと思います。余談ですが、実際の作問において、セレクトする素材だけで受験生の平均点を一定程度コントロールすることは十分可能というわけです。
じゃあ、どうしようか…。困りました。
もう一つ、現代文が上手く解けたときのパターンがあるはずです。
それは、「偶然にも一度読んだことのある文章が素材文として出てきたとき」がそうだったのではないでしょうか。
いやいや、「偶然にも同じ素材文に出会ったことがあるなどそれこそ偶然では…?」と思っている受験生のアナタ、文章が「完全一致」する必要はありませんよね。「話題」そのものを知っていれば、その「話題」が通常どのように論を進めていくかも判ります。それだけで書かれている内容の先を推測しながら安心して読み進めていくことができますよね。場合によっては素材となっている以外の部分の「話題の知識」が解答を容易にしてくれる可能性も高いです(書かれていないことまで解答に含めるのはダメなことではありますが…ここは注意ですね)。それだけでなく、前述の「関心の持ちにくいものを意図的にセレクト」すると、結果的に同じ筆者の同じ文章、場合によっては同じ箇所まで素材文が被ることすら良く起こるのです。そう、夢の(!!!)「完全一致」も相当な確率で起こるということです。先程の同様の「あるある」例で言えば、実は高校受験では他校にもかかわらず同じ文章が出てくることが(特に同程度難度の高校同士で)意外と頻発するのは「高校受験あるある」でもあるのです。
ここで提案する解決策は、(またもや語弊を恐れず言えば)
「 知 識 で 捻 じ 伏 せ る 」
です(なんと!!!! ← 今回最大の!×4コです)。
ここで紹介したいのは、受験のプロである駿台がおススメする、「事前に知っておいて欲しい話題」を厳選した書籍、「頻出課題文集」です。やみくもに知識を詰め込むのではなく、効果的・効率的に知識の習得整理するには、まさに模試を作問する先生方に聞くのがイチバン早いですよね。その「出題されやすい話題」をまとめたものがこの「頻出課題文集」です。
この参考書は事前に知っておいて欲しい話題の代表的な文章を掲載し、その要約や読むときの視点を紹介している「完全インプット型」の珍しい現代文教材です。もしかしたら「関心が持ちにくい話題」ばかりかもしれませんが、それでも「知っている」ことの強さが判っていれば、(多少イヤでも)「読んでみようか…」と思えること請け合いです!

駿台文庫「現代文テーマ別頻出課題文集<改訂版>」
ISBN 978-4-7961-1463-9
著者:二戸宏羲 編著
価格定価:1,320円(10%税込)
書籍体裁:2色刷/A5/208頁
論理的文章の読解に必要なトピックが80個も詰まった逸品です。
これら話題を知っていることで、文章読解を安心して進めることや読解スピードを上げることもできます。逆にこのトピック以外の問題が出たとしても、知っている話題から敷衍することも場合によっては可能ですし、最悪、「受験生の誰もが知らない話題である」と割り切って問題に臨むこともできるというわけです。
各有名書店で好評販売中です。是非書店でも実際にお手に取っていただきお確かめください。
駿台を通じて「進路実現に向けて一歩前へ」踏み出して貰えればと思っております。
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