西大寺校 短信 11月②
みなさんこんにちは!
このページでは駿台中学部の授業や教室の様子をご案内しています。
早くも2学期期末考査、後期中間考査が実施される中学校・高校が出始めています。
2学期も早くも終わろうとしています…もうすぐ12月、年末ですねえ…。
駿台中学部でも、駿台生全国テスト②や中3全国模試の結果等に基づく冬期講習の受講推薦を生徒保護者の皆様に提案、同時に各定期考査の対策学習指導を進めております。
この時期、そろそろ年末や来年のことが少し気になり始める頃ですね。
駿台中学部では、このタイミングで「将来の進路」について生徒の皆様にお話をする機会を積極的に作っています。
中1生・中2生はまだまだ自身の進路を考える材料自体が少ないため、「どんな大学や学部があるのか、まずは色々と調べてみよう」というお話をすることが多いです。他方、中3生については、早い学校では半年後の高1生の夏には文系か理系かの決断を強いられることから、自身の進学について今からゆっくり考えをまとめる作業に入るようお話しています。
この時期になると、いつも思い出すのが、大島渚の随筆「人生は不可能性の発見」の一節です。
昔、某社の国語科教科書にも掲載されていたので、ご存じの方も比較的多いかもしれません。
(かく言う私も教科書で知ったクチです…当時小学生だった自身にとっては衝撃の内容でしたが(笑))
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魅力を磨くといえば自分の長所を出してゆくことだ、と考えるかもしれないが、じつは組織や集団に入って知ることは、自分がいかにダメな人間かということである。
私の持論で言えば、人生とは自己の可能性の発見ではなく、不可能性の発見なのである。自分は何ができないのかを、まず自覚することによって、自分のできることを探す。それを探り当てることができれば、今度はそれを意識的にやろう、と頑張るから、最終的に魅力が出てくるのだと私はおもう。
出典:「人生は不可能性の発見」『理屈はいい こういう人間が愚かなんだ』収録(大島渚著/青春出版社)P73
https://www.amazon.co.jp/dp/4413070178
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この随筆でも触れられていますが、実際に進路を決めていくということは、裏を返せば今までの「無限の可能性」から「以降ほぼ選択肢として挙がらない進路を決めていく」作業そのものと言えます。大島渚はこれを「枝を切っていくようなもの」と例えていますが、中高生の例で言えば、「文系」という選択をした瞬間、(近時は学際的、文理融合的な学問も増えてはきましたが)「理系」に属する多くの選択肢は事実上進路から消えてしまうということと同じですよね…逆もまた然りですね。相当程度の覚悟の要る選択決断について、早ければ高1生にて迫られるのであれば、その選択決断を熟考のうえ悔いなくできるようにしていく必要がありますし、そうであってほしいと願っています。
他方、中学生・高校生にはまだそのような「覚悟」が必要な決断を高1生でしなければならないという実感がないのが実情です。中高生は日々の学習やクラブ活動で忙しく、またその生活が多くの方々にとって楽しい生活であるため、なかなか自身から進路について考える機会が得られず、決断時期の直前になって焦ってしまう生徒も少なくないように思います。
我々駿台としても、中学生だからといって早すぎるとは思わず、低学年から自分の生きる道についての情報提供を積極的に行っております。保護者の皆様も是非、折を見て、このような進路に関する情報収集・決断時期についてご家庭でお話する機会を設けていただければと思っております。このような話題は、場合によっては聞く側である生徒の皆様が「うわあ面倒」という反応になるケースも多いのですが、意外とこの年末年始に持ち出すと、生徒の皆様にとっても「耳を傾けてくれる」「話を聞いてくれる」ことが多いようです…「次の年」「次の学年」に向けて、生徒の皆様なりに(心密かに)決意を新たにする時期だからなのでしょうか…。
駿台を通じて「進路実現に向けて一歩前へ」踏み出して貰えればと思っております。
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